新入社員に着崩しの基本
こんにちは
コロナの感染拡大が深刻になってきました。
皆さまの会社への影響はいかがでしょうか。
私の仕事は企業研修も多いのですが、おかげさまであまり影響なく実施させていただいております。
一日も早くウィルス感染が収束して、世界中が通常の生活に戻れますことを祈るばかりです。
さて、
先日、お世話になっている社長様が日経新聞のコピーをわざわざ送ってくださいました。
(3月25日付)
その記事の内容は、新社会人応援講座として、「職場で好印象 着崩しの基本」と題して、
オフィスカジュアルの着崩し方をスタイリストがレクチャーする内容でした。
中でも驚いたのは、ジャケットパンツに革靴に見えるようなスニーカーをあわせる、であるとか、パンツ丈は短くして靴下が見えるくらいに、なんならスラックスの裾をダブルに折って履くだの、リュックは四角い形がエレガントだとか、かなり衝撃的。
カジュアルスタイルの基本からも大きく外れたことを新聞記事に載せてしまっていいのかと、お口があんぐり状態になったのでした。
早速、知り合いのテーラーさんとのおしゃべりで話題にし、「基本も知らない若者を量産してしまって、嘆かわしいね・・」と語り合っていたのですが、
その記事は紳士服大手の○○商事がスポンサーか何かだったんじゃないのかと結論付けられて、納得。
というわけで、ここのところの在宅ワークや、働き方改革でどんどん服装のカジュアル化が進んでいるように感じていますし、カジュアル化を進めたい人たちも多いのではと感じています。
一方で、経営者の方々は、ご自分の立場にあったオーダースーツに身を包み、シャツや持ち物などに気を配り、自分が何者であるかの気概や誇りをもって、相手に対する敬意という視点から身だしなみを整えていらっしゃいます。
ということは、意識の高い経営層やエグゼクティブの人たちの着こなしと、きちんとした服装の基本を教えられない人たちの格差が広がっていくのは間違いありません。
実際に20代でもスーツのオーダーにお越しになるお客様は、お父様がスーツをオーダーしているのをご覧になって育っているため、スーツはオーダーするもので、そこに価値を置いています。
服装の教育を親の代から引き継ぐのも財産の一つ。
これからは服装だけではなく、ネットが使えないであるとか、マネーリテラシーがないことにより、どんどん経済格差が開いていくのを実感しています。
だからこそ、スーツの着こなしや身だしなみは、社会人になった時に一番初めにきちんと教えるべきことではないかと、今回この記事を目にして、強く思った次第です。
それが若い人たちの選択肢を広げ、チャンスを広げることに繋がると信じているからです。
そして、そこを担っていくのが、私の使命でもあると想いを新たにしています。
カジュアル化が進む中でも、おひとりお一人が基本を踏まえたうえで、自分なりの着こなしを表現できる、
「在り方の体現としての着こなし」を浸透させるべく活動していこうと思います。
変化するときにこそ、自分のコアは明確になるのかもしれませんね。